かたばみはカタバミ科の多年草。
夕べに葉を閉じ、朝には光に向かって葉を広げます。
この一本の草に、亡き人々の姿が重なりました。
小さくふるえながら、初々しく。
暗い時代にも光を求め、抗うことを手放さなかった人たち。
そんな先人たちの思いを受け継ぎたいと出版を始めました。

この思いにロゴデザインでかたちを与えてくださったのは、葛西薫さん。
いまだ存在しないものとそれをデザインすることのあいだには、未知への信頼が息づいている。
そう教えてくれたこのロゴは、私たちの土台であり灯台です。

先に逝った人たちとにぎやかに編集会議をしながら、新しい本を出版していきたいと思います。