評者はバンクシーへのインタビューで知られるジャーナリストの鈴木沓子さん。

「美術くらいしか「いかがわしさ」が許容されなくなった世の中が、逆に破滅的な混迷を率いて逆行するパラドクスへの苛立ちも垣間見える」。
「異色の複製文化論」を執筆した著者の気概まで鋭く読みとった書評です。